アメリカがけん引した育毛剤開発

育毛剤の開発販売の原点を知るには、アメリカを紹介しないわけにはいきません。なぜなら現在知名度の高い育毛剤の成分は、アメリカで生まれ、開発されたという経緯があるからです。
育毛剤は長い間頭皮のケアを目的とするものがほとんどであり、科学的なエビデンスなどはあまりしっかりしていなかったのです。

ところが1960年代になり、アメリカで「ミノキシジル」の育毛効果が発見されてから大きく変わりました。ミノキシジルは高血圧の経口薬であり、その副作用として多毛症が認められていたのですが、それが育毛効果に繋がる可能性があるとなり、その後育毛効果に着目した研究が進んで、1980年代に東部に塗るタイプの育毛剤として販売されることになりました。
2001年には「デユタステリド」という成分が、前立腺肥大の治療薬の副作用として脱毛の抑制効果が見つかったことが契機となり、活用されるようになりました。

またプロペシアというアメリカの薬品メーカーが開発した世界初の飲む育毛剤は、医療用医薬品として世界60か国で販売されています。国内でも2005年に発売され、13,000の医療機関で処方されています。
市販薬として買うことができない処方薬であり、医療として治療の対象になることになったことは、画期的なことでした。