日本での育毛剤の歴史

日本での育毛剤の歴史はどうなっているのでしょうか。
けん引してきたのは加美乃素本舗という老舗です。1932年には世界に先駆け養毛剤「加美乃素」を販売したことで知られ、以後、ヘアケア製品の製造販売を広く手掛けています。これは頭皮の血流促進によって発毛を促す目的の商品であり、今でもたくさんの人に愛用されているものです。

日本の育毛剤は頭皮環境を整え、発毛しやすくなるようにするものがほとんどで発毛効果自体はあまり重視されていなかったのですが、この歴史を変えたのがおなじみの「リアップ」です。リアップは海外で発見されたミノキシジルを使って商品化されたもので、1999年に発売されました。日本のメーカーが作ったもので発毛効果が認められた育毛剤はリアップだけです。

以上まとめると、日本の育毛剤は、加美乃素本舗が中心でしたが、頭皮環境を整えることで発毛を促す目的で開発された製品でした。
この歴史は、科学的に発毛性効果が認められた成分ミノキシジルを使用したリアップの登場で大きく変わった。このように理解しておきましょう。
日々世界中で様々な有効成分の発見、開発が進められていますが、日本でも、各メーカーがしのぎを削っています。現在では髪が生えるメカニズムを元にした育毛剤なども販売されています。
日本でも、育毛剤の開発がもっと進むことを期待しましょう。

アメリカがけん引した育毛剤開発

育毛剤の開発販売の原点を知るには、アメリカを紹介しないわけにはいきません。なぜなら現在知名度の高い育毛剤の成分は、アメリカで生まれ、開発されたという経緯があるからです。
育毛剤は長い間頭皮のケアを目的とするものがほとんどであり、科学的なエビデンスなどはあまりしっかりしていなかったのです。

ところが1960年代になり、アメリカで「ミノキシジル」の育毛効果が発見されてから大きく変わりました。ミノキシジルは高血圧の経口薬であり、その副作用として多毛症が認められていたのですが、それが育毛効果に繋がる可能性があるとなり、その後育毛効果に着目した研究が進んで、1980年代に東部に塗るタイプの育毛剤として販売されることになりました。
2001年には「デユタステリド」という成分が、前立腺肥大の治療薬の副作用として脱毛の抑制効果が見つかったことが契機となり、活用されるようになりました。

またプロペシアというアメリカの薬品メーカーが開発した世界初の飲む育毛剤は、医療用医薬品として世界60か国で販売されています。国内でも2005年に発売され、13,000の医療機関で処方されています。
市販薬として買うことができない処方薬であり、医療として治療の対象になることになったことは、画期的なことでした。

育毛剤の壮大な歴史

育毛剤は、薄毛に悩む人にとってなくてはならないアイテムです。毎日のようにテレビなどで育毛剤のCMが流れていますし、男性のみならず女性にとっても薄毛の悩みは他人ごとではありません。
育毛剤が人類の歴史の中で登場したのは、何と4000年前のことといわれています。古代エジプト時代の文書に、ハゲに悩む男性の話が記録されているそうです。
この時代の育毛剤は人間の髪をとかして作った薬だそうです。またワニなどの動物の脂肪分を頭にすり込んだ人もいたと伝えられています。

そんなに大昔の人間も薄毛に悩んでいたのだと思うと、なんか古代の人々に親近感がわいてきますね。日本ではどうだったかというと、江戸時代の「都文化化粧惇」という書物に対処法が記載されています。
コウモリの黒焼きをゴマの油で溶いたものを抜けた部分に塗ること、などという今ではギョッとするような方法が紹介されています。このような方法で薄毛が治ったとはとても思えないのですが、それだけ人間にとって毛の悩みは深いということなのでしょう。

現代では育毛剤の開発は科学技術の進歩によって進化しています。
実は日本よりも海外の方が育毛剤開発の先進地なのです。もちろん日本人の髪の毛の特徴や肌の性質に合わせて作る必要があるのですが、外国の開発の成果によるところが大きいといわれています。

本サイトでは、育毛剤の開発の歴史について、アメリカやヨーロッパなど海外での開発の歴史を紐解きながら説明します。